製紙・製紙工場等の排水処理と事例
紙パルプ産業は大量の水を必要とする典型的な用水型産業で、必然的に廃水量も多く、大規模な処理設備を有しています。
排水処理技術や廃棄物削減への取り組みも高度であり、例えばスラッジ焚きボイラーなどを備えてゼロディスチャージの工場もあります。
製紙工場での廃水はパルプ廃水、漂白廃水、抄紙廃水などがあり廃水量も多くなります。
また、繊維工業においては、大量の界面活性剤が使用され、それらが汚水として排水されるため、廃水処理でいかに生物分解するかが重要です。
製紙・製紙工場等の排水処理の方法
抄紙廃水は、白水中の微細繊維や添料などの固形物を凝集沈殿して取り除き、処理水はろ過して洗浄水や希釈水に再利用・循環使用するのが一般的です。
また他のパルプ廃水や漂白廃水は凝集沈殿や生物処理し、その後、凝集沈殿または加圧浮上と生物処理を組み合わせて処理されます。
各工場や廃水系統毎に廃水特性を有する場合が多く、薬品の適性が廃水個々に異なる場合があります。
廃水変動に応じたきめ細かな対応が重要です。